思いついた話を御伽噺風味で。 チラシの裏メモ 2006年10月16日 今回は御伽噺みたいに書いてるけど、全年齢向けに書き直したいなあ。 むかし、むかし、あるところに、兄と妹がいました。お父さん、お母さんに愛され、兄は妹を、妹は兄を大切に大切にしていました。 二人の兄妹が森へ遊びに行くと、不思議な木に出会いました。「どこへお行きなさるのかな、お二人さん」 なんと、その木はしゃべったのです。 二人はびっくりして木をみつめました。「どうか、驚かないでください。私は、もとは人間だったのです」 話を聞くと、もともと人間だったのに、悪い魔女に追いかけられ、木にされてしまったというのです。「じゃあ、僕がその悪い魔女をやっつけてやる」 兄は張り切って言いました。「お兄ちゃんがやっつけたなら、きっともとに戻れるね」 妹も言います。「お待ちなさい。魔女はとても強い。あなただけではとうていかなわないでしょう。私の頭の上に、小鳥の巣があります。その中に水晶のペンダントがあります。それをお持ちなさい」 木はさらに言いました。「魔女は、そのペンダントの力をおそれて、私をこんな姿にしたのです。木になってしまった私には、ペンダントの力を出すことはできません。どうか、ペンダントの力を使って魔女を倒してください」「わかりました。では、そのペンダントをお借りしますね」 兄は、大きな木の幹をうんしょ、うんしょとのぼり、小さな鳥の巣の中から、キラキラ輝くペンダントを見つけました。「本当なら、私の馬も差し上げたいのですが、私が木になったときに逃がしてしまい、どこにいるか検討もつかない」「大丈夫。ボクらは歩いてもいけます」 ペンダントを大事そうにかかえ、兄と妹は、一度、家へ帰ることにしました。 しかし、村へ近づくにつれて、だんだんへんなにおいがしてきます。 最初は気にならなかった二人も、やがて、焼けるようなにおいに鼻をつまんで道を進みました。 もう少しで村だというのに、あたりは真っ黒な木が立ち、草も燃えて茶色い土が見えています。「どうしたんだろう」 二人が不思議に思って、村に急いで戻ると、そこは一面焼け野原でした。...to be continued思いついた話を御伽噺風味で。思いついた話を御伽噺風味で。-2-思いついた話を御伽噺風味で。-3- ◆仕神けいたの活動報告 FANBOXとクリエイティアで活動報告をしています。 FANBOXではVroid系・イラストを、クリエイティアでは、執筆関連の報告や仕神の執筆環境などの報告をします。 どちらも会員限定の情報がありますので、ご興味ありましたらどうぞ! PR