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keit@ blog

仕神けいたの執筆ホニャラカ報告書。

データ整理:小学生物語。

どんだけ昔の私がデータの整理が苦手だったかよくわかりましたorz

一つのテキストデータファイルの中に、複数の物語を……つか、メモをバラバラに放り込みすぎだっ!
(昔の私に逆ギレ)

しかもこの物語は妙にリアリティあるんですけど……。
文章能力はともかく……。
小学校六年のとき、ワタシは置いていかれた。

約束の日に、友人は自分から言い出した時間に来なかった。
場所を間違えたのかと、ワタシは友人から聞いた場所を書いたメモを見た。
間違えてはいない。時間も合っている。
なのに、こない。

三十分待っても来なかった。このままでは、クラスの集まりに間に合わない。
先生も心配する。
最悪な事に、公衆電話がなく、ワタシは仕方なく友人宅まで自転車を走らせた。
友人が、自分の家に近い公園を選んだ。
この頃はまだ公園がいくつもあった。私の家の近くにもあるし、友人宅と私の家のちょうど中間地点になる場所にもある。
友人が自分の家に近い公園を選んだ理由を、ワタシは考えるまでもなく理解した。
友人は準備するのに時間がかかると言っていた。ワタシはすぐに用意ができるからといって決めた場所。
友人宅のドアベルを鳴らしても、誰も出なかった。
ご家族も留守のようだ。
誰もいない。
もう、時間がない。
そういえば、もう一人の友人も来ていない。
連絡をしたかったが、それにはやはり電話がいる。
携帯電話を持っていない私は、不条理だが自宅まで帰ることにした。
そして、
留守番電話にメッセージが入っているのに気付く。
「○○さんー。皆もう集まってますよ。○時半まで入り口にいるからはやくおいでー」
先生の声だ。
その後ろの方で・・・
約束の場所で待っていてくれるはずの友人の声がした。
ワタシは録音メッセージを巻き戻してもう一度聞く。
やはり声がする。笑い声だ。
約束の時間になってもこなかった友人。
ワタシは十分前には来てずーっと待っていたのに。
そして、メッセージが一つでない事に気付く。
二つ目のメッセージに、
「○○ちゃん、私らやっぱ先に行くねー。最初の約束した時間だと、目的地につくのに時間かかるしー。○○ちゃんも早くおいでねー」
バスの時刻表が未だにわからない私が悪いのかもしれない。
出かける前に友人にこれから待ち合わせ場所に行く事を連絡しなかったのがすれ違いの元だったかもしれない。
でも、それなら・・・
どうしてワタシ一人をおいていくの?
待っていてはくれないの?


このときから、私は人を信じる事ができなくなった。

結局、あの時は、一時間という遅刻をしながらものこのこ行った私のせいで、友人は満足に遊べなかったと言う。
いっそ行かなければ良かったかもしれない。
どこかにしまってあった先生の携帯番号をさがして、行けないことを連絡すれば・・・

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