忍者ブログ

keit@ blog

仕神けいたの執筆ホニャラカ報告書。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


小説家になろう関連リンク

「ぷらちな輪舞@mobile」からお越しの方へ
→数字の「0」で前のページに戻ります。
0.モドル



こちらは「小説家になろう」関連のブログ、サイトをご案内しております。


小説家になろう公式ブログ

【交流サイト】
小説家になろう~秘密基地
(快丈凪様/伊之口浩作様運営)
小さじ一杯
(佐乃海テル様運営)
お喋り広場
(春野天使様運営)

小説家なろうプラスアルファ
(宇宙様運営)※閉鎖されますが、宇宙さま個人のブログを開設されております。→そらの果てへの旅人

【作家さんサイト】
無明長夜物語。/天河祐太さま
飛龍の谷/針井龍郎さま
Gloria./拓平さま
不連続遊戯/瑠璃石さま
さすらい物書きホームページ/さすらい物書きさま
easy/いーじーさま

【小説家になろうブログ】
また、あした。/早村友裕さま
星影道楽/祐太さま
From caramel + factory/佐乃海テルさま
鏡に写る我が醜貌/蜻蛉さま
戯書堂/如月芽緒さま
蛙の住処/青蛙さま
飛龍の寝床/針井龍郎さま
今日も今日とて光太朗/光太朗さま
つれづれブログ/坂田火魯志さま
黒い鳥の唄/神月きのこさま
ネガティブで行こう!/ランデブーさま
そらの果てへの旅人/宇宙さま
書こう書けない町/装備さま
旅人の本箱/天海沙月さま
怪電波発掘調査会/4&4Kさま
チャモライフ/影之兎チャモさま
HITORIGOTO/関なみさま
Secret Garden/貴水玲さま
Drop of Amber/宮森琥珀さま
DREAM・缶~オリジナル小説~/水樹裕さま
シーナ&へのへのもへじ君ブログ/椎名奎さま
小説の扉/春野天使さま
l.s.b/乙未七菜さま
しょーさん徒然独り言 改訂版 /詩斗さま
レビューとその他、何か。/香坂明人さま
PRISM・HEART/沙月涼音さま
すーぱーおめがじょん/ジョンさま
ぼくの想いほどいて/夕霧緋色さま
池田私民館図書室/池田コントさま

0.モドル

◆仕神けいたの活動報告
FANBOXとクリエイティアで活動報告をしています。 FANBOXではVroid系・イラストを、クリエイティアでは、執筆関連の報告や仕神の執筆環境などの報告をします。
どちらも会員限定の情報がありますので、ご興味ありましたらどうぞ!

PR

思いついた話を御伽噺風味で。-3-

この話……最初に書いたの1年も前になってるorz
すっかりあげ忘れてた(汗。


「このペンダントを?」
 兄のしているペンダントは、とても珍しい石でできていて、不思議な力を持っていることを鳥は教えてくれました。
「鳥とお話ができるなんていいなあ」
 妹はペンダントを欲しがりましたが、兄は大事そうに服の中へしまい込んでしまいました。
「だめだよ。これはとても大切なものなんだよ。それに、これで魔女を倒してと木が言っていたんだから、きっと魔女よりも強い力があるんだ。おまえには危なすぎるよ」
「つまんないー」
 ペンダントができなかった妹は、頬を膨らませてそっぽを向いてしまいました。
 そんな妹の肩に鳥がとまり、美しい声で唄います。
「つよい つよい 魔女はつよい
西の国のさらに西 陽の落つる果てに魔女がいる
天を仰げば空は鳴き
大地をなでればたちまち裂ける
魔女はつよい とてもつよい
だからとても恐れてる 神の涙を恐れてる
神の涙はしずくとなりて 魔女を消し去る力となった」
 兄弟は、しばらくその唄に聞き惚れました。そして、唄いながら鳥はどこかへと飛び去っていきました。
「そうそう、小川に沿って下った先で東の国の馬がいたよ。きっと王子の馬だよ。美しい毛並みの立派な馬だ」
 去り際の言葉を聞いて、兄は妹と馬を探しに行きました。
「鳥さん、お唄上手だったね」
 妹が鳥の鳴きまねをして唄います。
「そうだね」
 兄は、その姿を見て、妹をどこかの村に預けようと考えました。
 鳥が唄ったことが本当なら、魔女を倒しにいくのはとても危険なことです。
 妹を危険な目に遭わせたくない、ケガをさせたくない、兄の思いはそれだけです。
「お父さんもお母さんも、ボクが魔女をやっつけてくるから、おまえはさっきの村で待っているんだ」
 しかし、妹は首を横に振って兄にしがみつきます。
「お兄ちゃんと一緒がいい!」
 何度言っても、妹は兄の言うことをききません。
 兄妹が言い合いながら進んでいると、小川の水を飲む一頭の馬を見つけました。
 美しい黄金色の毛並みに覆われた体。首から胸にかけてふさふさとした白い毛が気持ちよさそうな馬です。
 頭に生えている二本の大きな角が東の国の馬だということをあらわしています。
 兄はそんなことは知りませんでしたが、一目見て王子の馬だとわかりました。
 馬も兄妹に気づき、じいっと見ています。
「お兄ちゃん……怖いよ。あの大きな角は、きっと私の体を突き刺すものだよ」
 妹は怖がって兄の後ろに隠れます。兄はそんな妹をかばいながらも、好奇心から一歩ずつ馬に近づいていました。
 馬が首を激しく振るいます。
 兄妹は、驚いて思わずしりもちをついてしまいました。
 すると、馬は急に兄に近づいてきました。
 妹は、恐怖で指一本動かせずに、ただじっとしていました。
 馬は、妹をかばう兄の目の前にくると、顔を近づけ、兄の胸の辺りをすりつけてきます。
 その様子に、兄はペンダントのことを思い出しました。
「もしかして、これを探しているのか?」
 首にかけたペンダントを馬に見せると、馬は嬉しそうにペンダントに顔をすりつけました。
「間違いない。これは私の主のペンダント。懐かしい。魔女から逃げる途中、魔女の放った光の中で主と私は離れ離れになってしまった。どうして君が持っているのだ?」
 馬は、兄を見つめました。
「やっぱり、君は東の国の王子が乗っていた馬なんだね」
 それに応えるように馬はいななきます。
「君のご主人は、魔女に木にされてしまったんだ。ボクらはそれを助けるため、このペンダントを借りて魔女を倒しに行くところなんだ」
「そういうことなら、私の足が役に立つ。魔女を倒し、主を助けるために私も力を貸そう」
 馬は、兄妹の前に座り、背に乗れと言います。こわごわと近づく妹に、馬は優しく頬をすりよせました。すると、妹の警戒心は一気に解け、無邪気に馬の背へよじ登りました。
 兄は、妹を村に預けるのをあきらめ、一緒に行くことを決意しました。
「いいか、ボクが絶対守るから、ボクから離れちゃだめだぞ」
「うん!」
 馬の足が速いとはいえ、西の果てへと向かう旅は簡単なものではありませんでした。
 村の近くと違って、外の世界は木一本ない荒野が続き、風が嗅ぎなれぬ臭いをどこからか運び続けています。
 生きるものの世界ではないことがすぐにわかりました。
 陽の高いときに馬に乗って進み、夜になると身を寄せ合って眠る日が何日も何日も続きました。

...to be continued

思いついた話を御伽噺風味で。
思いついた話を御伽噺風味で。-2-

◆仕神けいたの活動報告
FANBOXとクリエイティアで活動報告をしています。 FANBOXではVroid系・イラストを、クリエイティアでは、執筆関連の報告や仕神の執筆環境などの報告をします。
どちらも会員限定の情報がありますので、ご興味ありましたらどうぞ!