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仕神けいたの執筆ホニャラカ報告書。

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寝太郎参考資料02

寝太郎のモデルとなった人物について調べてみよう!
……と思って調べてみたんですが、資料がないないorz
架空の人物といわれている方なのでしかたないのかもしれないです(´・ω・`)ショボーン

そんなわけで、彼の周辺人物を調べ、その歴史から私の憶測で寝太郎の行動を考えてみました。

憶測です。史実と異なります。妄想とか入ってます。

ちなみに、調べた人物は

●平賀 清恒(ひらが きよつね)
寝太郎のモデルとなったとされている。が、実在したかは不明。
姉が一人おり、父の死後、彼女を頼って山口に移った際、大内氏に仕えたとある。
その後、大内氏も滅び、難を逃れて隠れ人生活になり、名前も変える。
主に夜行動するようになったことから寝太郎を連想させるようになった……らしい。
旱魃に苦しむ村に灌漑工事を行ったとされる。

●大内 義隆(おおうち よしたか)
戦国時代の大名。
朝鮮にお経を求めにいったりキリスト教の布教を支持したり、文芸にも造詣が深い人。
家臣の謀反にあい、大寧寺の変にて自殺。

●平賀 玄信(ひらが げんしん)
成頼から玄信へ改名。
出自が庶流の庶流なためか、資料が少ない。
寝太郎のモデルである平賀 清恒(ひらが きよつね)の父とされている。
他に一人、娘がいて冷泉 隆豊のもとへ嫁いでいる。
大井氏の先鋒として甲斐国守護の武田信虎と争ったといわれる。
海ノ口城で武田勢に包囲されながらも武田勢を断念させる防衛戦を繰り広げたとか。
ちなみに、海ノ口城の戦いは武田信玄の初陣ともいわれている。
調べた文献では、武田信玄が英雄視されているせいか、平賀玄信は海ノ口城で討ち死にし武田信玄が彼の武勇を讃えて塚を建てたとある。

●冷泉 隆豊(れいぜい たかとよ)
戦国大名・大内氏の家臣。
和歌の師範家の流れをくむ家柄だが、本人は武勇にも長けていた。
平賀玄信の娘婿。
寝太郎のモデルである平賀清恒の義兄にあたる。

●陶 隆房(すえ たかふさ)
後の陶 晴賢(すえ はるかた)。
戦国時代の武将で大内氏の家臣。

●尼子 詮久(あまこ あきひさ)
後の尼子 晴久(あまこ はるひさ)。
戦国時代の武将。
結果的に物語への関与はない方ですが、大内義隆、毛利元就とバトルを繰り広げたってことで調べてみました。

……と、ざっとこんな感じです。
この方々の歴史から憶測で、妄想で寝太郎の時代をメモしてみました。

メモについては、下の「寝太郎妄想憶測メモ」からどうぞ~。

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寝太郎参考資料01

寝太郎の物語について、参考までに掲載です。
古い資料なので読みづらいですがご了承をば。


 いつ頃のことでせうか、昔厚狭に大そう金持の庄屋さんが有りました。その一人子息(むすこ)に太郎さんと云ふ大そうよく寝ることのすきな人が有りました。三年と三月の間寝てくらしたと云ふ大そうな寝ぼうで、村の人はこの子息(むすこ)のことを、寝太郎さん、寝太郎さんと云つて馬鹿にしてゐました。眠むることも亦(また)よく眠むつたものです。
 三年と三月と云へば大変な長いあいだです。この長い長いあいだ眠むつて来た寝太郎さんが、或日(あるひ)ひよつこり起きて参りました。そしてお父さんの庄屋さんに、
「お父さん、私(わたくし)に千石船を作つて下さい」
 と、藪から棒のやうにひよつこり申しましたので、お父さんは眼を丸くして「太郎や、お前はそれをどうするつもりかい」と驚いてたづねました。
「私、その千石船に乗つて見たい、うtくつて頂戴ね」
 と、せがみますので、お父さんの庄屋さんの爲めには眼に入れても痛くない程のかわゆい御子(おこ)でしたから、「よしよし、お前の爲めならこしらへてあげやう」と云つて、船大工をやとつて来て、山から木を伐り出して大きな千石船を一艘つくつてやりました。
 すると又寝太郎さんがお父さんに、
「お父さん、あの千石船いつぱいに入(い)れるだけの鞋(わらじ)を買つて下さいな」
 と、申しました。お父さんはわけがわかりませんが、千石船さへやつたぐらいに可愛(かわいい)寝太郎さんのことですから、じきと村の百姓にいひつけてその鞋を集めさせました。
「どうだい寝太郎の馬鹿子息(むすこ)が、千石船を作つてまだたらないので鞋をあつめて呉れろと、馬鹿にはつける薬がないのう」
 と、村の人はぶつぶつこぼしながら鞋を持つて集まりました。その鞋で庄屋さんの家のまんぼうを山のやうにしました。それを見て寝太郎さんは大そう喜んで
「お父さん、鞋が集まりました。あれを千石船につんで、そして腕ききの船子(ふなこ)を五六人雇つて下さいな……」
 お父さんは仕方がないからその通りに鞋を船に積ませ、たつしや(達者)な船子を七人雇つて船にのせました。
「お父さんそれでは行つて来ます」
 と、寝太郎さんは喜んで船に乗りこみました。
 村では寝太郎さんが千石船を乗り出すと云ふので、皆が海岸に出て之れを見送りました。
「馬鹿子息(むすこ)が何をするだろうか、鞋のやうなものを売つて何が商売になるものか、船子の賃銀も出やァせんにな」
「ほんとうだ、誰れがあれだけの鞋を買ふやつがあらうか、馬鹿子息の爲(す)ることはな」
 と、海岸に立つて、口々に悪口(あっこう)して居ました。
 寝太郎さんの船は皆に別れてから西へ、西へと参りました。馬關(はくわん)の瀬戸も通り、大瀬戸も過ぎ、愈々(いよいよ)日本海の大海原へ乗出しました。それから船はどう路をとりましたか、青い海と黒い雲の中をくらし、夜をあかして進んで参りました。
 寝太郎さんの船はどこまで参るのでせう?
「おい建作(けんさく)」
「何んだい幾松(いくまつ)ー」
「まあ何處(どこ)まで行くのだろう、この分では龍宮へでも行くつもりだろうか」
「うん、馬鹿子息(むすこ)のすることだ、未だ夢でも見て居るのだろうよ」
「ぢや俺等(おれら)は夢のおしようばんかい、かなはぬのう」
「これで早風(はやて)でもくつて見ろ
おだぶつだ」
「かなはぬのう……」
 しまいには船子共(ふなこども)は泣き出した。
 寝太郎さんの船はやはり波から出て波に入(い)る、明けてもくれても海と雲ばかり、こうして二十日余りも過ぎたらう、ふと行く船の先にうつすらと雲の様な山らしいのが見えて来ました。それを見ると寝太郎さんが
「おお見えた、おお見えた」
 と、横手をうつて赤ちやんの様にうれしさうに喜びました。が、船子の者にはちよつともうれしくもおかしくも有りません
「どうだい、山だろうか」
「うん、山だろう、あれが龍宮かも知れんぞ」
「さうかも知れん、けど龍宮に鞋がいるだろうか」
「さァの、龍宮はえらい人ばかりだから、鞋を造る人がないだろうよ」
「誠(まこと)のう、さうかも知れんぞ、馬鹿子息(むすこ)も一つ考へたの、鞋をみついて乙姫様の入婿(いりむこ)にでもなろうと云ふのだろう」
「あァ、さうか、でも乙姫様もこの馬鹿子息(むすこ)にはあいそうをつかすだろうよ」
 後(あと)は船子等が苦しまぎれに大笑いをした。
 寝太郎さんの船は雲の様に見えた山のすそへ着いた。そこは船子の云つた様な龍宮ではないらしい。山の奥から妙なすがたをした人間が、物珍しさうに海岸へ集まつて来ました。人間はやはり同じ日本人らしかつた。それを見ると寝太郎さんは喜んで陸(おか)へ上つて行つた。そしてこの人々に、
「皆さん、皆様(みなさん)がはいて古くなつた鞋が有れば持つておいでなさい。それは古くつて土によごれたほど宜(よ)い、それと私がつんで来た鞋と取りかへてあげませう」
 古い土でよごれた鞋と、新しい鞋とかへやうと云ふのですから、誰れでも喜んで換へに来ないものが有りませう。我も我もと集まつて、僅(わづか)の日限(ひにち)の間に千石船一艘の新しい鞋と、土まぶれの古い鞋とすつくりかはつてしまひました。船子はそれを見て眼を丸くして驚きました。
「困つたことになつた。馬鹿子息(むすこ)のすることは、どこまで馬鹿なことをするかも判らないのう幾(いく)や、之れでは大旦那にあはせる顔がないぜ」
「孫や、ほんまだ。おれもどうしようかと考へとる。死んでおわびでもせんにやならぬぞ」
「困つたな」
「困つたな」
 と、七人の船子は皆ひたひを集めて心配して居ましたが、独り寝太郎さんばかりは大元気でありました。
「さァ、仕事は出来た。船頭衆(せんどうしゅう)、御苦労だが早く船を出して下されや」
 と、愉快さうにはれやかな声で船子に命令しました。七人の船子はあを息吐息、殆ど生(いき)て居る心は有りませんが、ここへ永く居ることは尚更(なおさら)出来ませんので帆を揚げて再度(ふたたび)来た波と空の中に消えて行きました。
 寝太郎さんの船は再度(またも)早鞆(はやとも)の瀬戸を見、干珠満珠(かんじゅまんじゅ)の長府の海岸を眺め、松小田才川(まつおださいかわ)の磯馴(いそな)れ松から、小月(おづき)、埴生(はぶ)の海岸近く厚狭へ着きました。
 さァ寝太郎さんの船が着いたと云ふのでお父さんの喜びは言ふばかりもありません、村の人々も吾先(われさ)きにと海岸へ集まつて来ました、
「寝太郎様(さん)御目出度う」
「若様お目出度う」
 と、口々にお祝ひを申しました。
「おお太郎、無事でけつこう。よく帰つたな」
 とお父さんは寝太郎さんを見て、顔のかたちをくずして喜びました。寝太郎さんも元気よく、
「皆様、只今帰りました。お父さん只今」
 と、うれしさうにあいさつをかはしました。が、船子七人は荷物の蔭に小さくなつて匿(かく)れてゐました。村のものの中には船子の親兄弟や妻子(つまこ)なども集まつて来てゐますからそれらがてんでに
「幾松(いくまつ)やァーい」
「孫作(まごさく)やァーい」
「権兵衛(ごんべえ)やァーい」
「多左エ門(たざゑもん)さーん」
 と、叫(おら)んで呼びましたが、船子は一人も之れにこたえるものが有りませんでした。

 寝太郎さんは家に帰つてからお父さんに、
「お父さん、大きな桶をつくつて下さい」
 と、頼みました。
「何(な)にするのかい。どの位の大きさだい……」
 と、お父さんはたづねました。
「酒屋につかふやうな大きなのです。直(じき)とつくつて下さいな」
 と、申しました。お父さんはかわゆい寝太郎さんのことですから、さつそく人を雇つて大きな桶を作らせました。寝太郎さんはそれが出来たので、海岸の船着場へ持つて参り、それにいつぱい海の水をいれさせました。そして船子にいひつけて、つんで帰つた古鞋(ふるわらじ)をその中に入れさせました、村の人も之れを見て、これは愈々(いよいよ)底抜(そこぬけ)の馬鹿だと云つて皆かれてゐました。
 船子はしぶしぶ寝太郎さんの命令(いいつけ)通りに古鞋を桶の中へ運ぶ。お父さんも之れを見られた時は、さすがにあきれないでは居(お)られませんでした。
「太郎や、お前はまァ」と言はれたきり、後の言葉も有りません。それで一人の舟子(ふなこ)が
「ほんとうに申しわけも有りません。私共がついてゐながら、こんなおろかな事をいたしてどうかお許し下さいませ」
 と、何度も何度もお詫びを申しました。寝太郎さんはそれを聞いても平気な顔をして元気よく、命令(めいれい)を伝へて居ました。
「ほんとうにお庄屋様はお気の毒だ、何んだつて三月もかかつて、古鞋とかへて来るなんぞ、馬鹿子息(むすこ)のすることは、それに何をするのだろう。あれを水に入れて……」
 村の人でもあきれてゐないものは有りません。寝太郎さんは命令(めいれい)して、古鞋を桶の中に七八分(ぶ)入れてから、その日は一日休みました。
 あくる日は早朝(あさはやく)から出て、船子へ命令(めいれい)して、その桶の中に入れた鞋を一つ一つ丁寧に洗らひ、すつかり土を落(おと)してからその鞋を桶の中から取り出させ、そして桶の水は上から上からくみすてさせました。見ると底には沢山の土が残りました。そしてその土をよく見ますと、中にはきらきら光るものが有りました。光るものは何んでせう。それは金の砂なんです
これを見たお父さんの喜び村の衆の驚き、別して船子の悦びは何んとも云へません。
「ああ、寝太郎様!」
 と、一同が思はず声をあげて叫(さけ)びました。
 船一つぱいの鞋はこうして洗ひ出され、鞋の土は金と別けられて、庄屋さんの家には沢山の金の砂が持ち運ばれました。
 それでは寝太郎さんの船の着いた所はどこでしたらうか? 云ふ迄もない北陸の佐渡ヶ島(さどがしま)です。そこでは昔から島の土一つ取ることが出来ないことになつて居ます。それで寝太郎さんは三年と三月寝て、その土を持つて帰へる事を考へたのです。土では持つて帰へられないから古鞋にしてその付いた土を持つて帰つたのです。
 寝太郎さんは、その金で、厚狭の開作をつくつたのです。今日(こんにち)厚狭の駅になる處(ところ)は古(むかし)は皆海でしたのを、その河口(かわぐち)沿ひの海を埋(うず)めて、あんなに広い水田(みずた)をつくりました。そしてそれを悉(ことごと)く百姓に分けてやりましたから、厚狭の百姓は非常に喜んで、この寝太郎様を神様の様にあがめとほとぶ様になりました。今日(こんにち)寝太郎塚と云ふのはこの寝太郎様を葬むつた石碑であります。今日まで土地の人は之れを寝太郎様と云つて大切にお祭り致してゐます。

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創作駄話「アホの魔法士」

文庫版の『13人の刺客』を見て……

ライセ「あたしが13人に増えるのてユウ様に尽くすのと――」
ゼン「逃げる」

ライセ「ユウ様が13人に増えてあたしがお世話するのと……」
ゼン「人類学的に増えないと思うぞ」

ライセ「どっちがいいかしら~♪」


ゼン「つか、タイトルだけでなんでそんな妄想できるんだ!?」

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